パッケージデザイン 作成
デザインする時に気をつけていること
パッケージデザインはチラシやパンフレットと違い、単体ではなく店頭でシリーズで並ぶことも多く、横に並んだ時のロゴや製品名の位置、大きさ、などに気をつけてレイアウトするようにしています。
製品により箱のサイズなどが違ってきますが、もちろん1アイテムで置かれても存在感のある他の製品に埋もれないデザインを心がけています。
容器や箱の形状、素材
例えば同じシリーズの化粧品でも容器は瓶、箱、PETなど 多岐に渡ります。表面のデザインだけでなく、容器にラベルを貼るのか、直接印刷するのか、刻印などもあります。素材と印刷現場からの指示で色々な入稿データ作成の知識が必要になります。
フォントのサイズと統一感
同シリーズは雰囲気を統一するため、同フォントを使用しますが、印刷する素材に合わせ、紙の箱ならオフセット印刷やシルク印刷、プラボトルやガラス容器ならシルク印刷、ペットボトルなどのシュリンク印刷があり、印刷方式に合わせて文字がツブれてしまわないように気をつけます。
白抜きの小さい文字は細すぎると途切れてしまうので、同シリーズでも視認性を考えて1ウェイト太いフォントにするなど、調整します。裏面の文字サイズは特に小さいパッケージだと小さくなりますが、4pt以下にならないように意識しています。
パッケージに使うフォントサイズやフォントの種類はJIS規格や薬事法などで定められている場合があります。特に小さい容器に印刷する場合は気をつけます。
ロゴマークなどのサイズ
商標登録されたロゴマークには®や©や™など上付き、下付きの小さい文字が付いていることがあります。ロゴマークのレギュレーションにしたがって作成すると、小さすぎて線が細くなりすぎる場合や、丸中の文字がツブれて見えなくなる場合、デザイナー側からここはツブれるので、大きくしますなど調整することをクライアントに確認し、違和感のないように作成します。
JANコードなど、バーコードについて
パッケージに欠かせないバーコードですが、こちらもJIS規格に規定があり、デザイン上スペースに入らないからといって、勝手に拡大縮小できません。私はイラレにプラグインソフトのフィルターを入れていますが、クライアントから支給された場合は、作成したサイズ(%)を聞いて、印刷可能なベクターデータであるか確認します。(クライアントからの支給データはベクターデータでない場合も多いです。そのままで大丈夫か確認します。)
バーコードについては他に詳しく書くことにします。